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後鼻漏

鼻水は常に鼻の奥で作られ分泌されています。乾燥した空気は鼻を通ることで加温、加湿され、喉の奥から肺へと進んでいきます。鼻水にはその他にもウイルスや細菌を吸着し、体の外へ洗い流す働きもあります。実は鼻水は毎日2~6リットル作られ、過剰に作られたものは鼻水として外に出ていくか、喉の奥に流れています。後鼻漏とは鼻から喉の奥に流れている鼻水のことで普段は全く気になりませんが、鼻水がたくさんのどに流れ込むことで、のどの違和感や咳や痰が出る等の症状の原因になります。

嗅覚障害 イラスト

健康な方

嗅覚障害 イラスト

アレルギーや鼻炎の方

後鼻漏の原因

副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎、慢性鼻炎などによって後鼻漏が引き起こされることが多く、その他にも風邪や上気道炎などが原因であることもあります。

後鼻漏の検査

後鼻漏の原因を特定するための検査として採血によるアレルギー検査を行い、アレルギー性鼻炎なのかどうかを診断します。また、副鼻腔炎の可能性もありますので、ファイバースコープでの診察やCT検査(単純レントゲンでは微小な病変を確認できないことがあります)により副鼻腔炎かどうかの診断を行います。

嗅覚障害 正常画像
嗅覚障害 蝶形画像

後鼻漏の治療

後鼻漏の治療は原因疾患の治療を最優先に行います。副鼻腔炎が原因であれば、抗菌薬などの内服や通院によるネブライザー治療などを行います。アレルギー性鼻炎が原因であれば、アレルギーの原因(抗原)の除去や回避を行いつつ、抗アレルギー薬の内服を行います。原因がスギやダニによるアレルギーの場合は舌下免疫療法も有効な治療法の一つです。上咽頭炎が原因であれば、消炎剤や抗菌薬の内服、ネブライザー治療、Bスポット療法などの併用を行います。

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