メニュー

肥満といびきの関係性

ご家族やご自身が、昔よりもふくよかになられていませんか?また、体型や体重が気になり出したのと同じようなタイミングで、いびきをかくようになったということはありませんか?
実は睡眠中にいびきと無呼吸を繰り返す閉塞性睡眠時無呼吸症という疾患の約70%が肥満の方であり、逆に肥満の方の約40%が閉塞性睡眠時無呼吸症であるとの報告があります。
そこで、今回は肥満といびきの関係性についてです。

【いびきの仕組み】
いびきは空気の通り道である気道が狭くなることで、息を吸ったり吐いたりするときに音が生じる現象を言います。
メタボ体型=ウエストが大きくなる、お腹が出てくるなどの状況をイメージされる方が多いですが、実は内臓脂肪だけではなく首の周りにも脂肪が増えます。気道の周囲に脂肪が増えると空気の通り道が狭くなり、いびきがでやすくなります。

【肥満の目安】
肥満の目安となる指標には、BMI(体格指数)を用います。BMIは、体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で求めることができ、この数字が高いほど肥満の程度が重いことを意味します。

<肥満度の分類>
BMI(kg/m2)     判定
<18.5未満     低体重
18.5以上25未満  普通体重
25 以上30未満   肥満1度
30以上35未満    肥満2度
35 以上40未満   肥満3度
40 以上      肥満4度

【肥満が引き起こす問題】
体重が増えると内臓脂肪が蓄積し、以下のような健康の問題を生じさせます。
・血糖、脂質、尿酸の上昇
・血圧の上昇
睡眠時無呼吸症候群
・狭心症、心筋梗塞、脳梗塞
・脂肪肝など

【肥満によるいびきの特徴】
肥満が原因となるいびきには以下のような特徴があります。
・仰向けで寝るといびきがでやすい
・狭い気道を空気が通るような音のいびきがでる
・いびきが止まったり出たりを繰り返す

以下に簡単なチェックリストを設けましたのでご自身でも確認してみてください。

<肥満によるいびきチェック:軽度>
口肥満1度以上(BMI値が 25以上)
口仰向けで寝ている時にいびきがでる
口大きな音のいびきがでる
口無呼吸(睡眠中に息が苦しくなる)が1時間あたり5回程度ある
口 口を開けて寝ている
口睡眠の質の低下による疲労感や集中力低下を感じる

<肥満によるいびきチェック:中等度〜重度>
口肥満3度以上(BMI値が 35以上)
口睡眠中に息が苦しくなる
口無呼吸(睡眠中に息が苦しくなる)が1時間あたり 15〜30回程度ある
口大きないびきの後、急にいびきが止まり、また数秒後にいびきが出る
口十分な睡眠時間を確保しても熟睡した感じがしない
口起床時の頭痛(頭重感) 口日中の強い眠気
口夜間頻尿


軽度に2つ以上のチェックが付いた方は軽度の無呼吸症候群、中等度〜重度に2〜3つのチェックが付いた場合は中等度睡眠時無呼吸症候群、 4つ以上のチェックが付いた場合は重度の睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。
中等度〜重度の肥満によるいびきの自覚がある場合は、特に食事制限や減量を行い、病院の受診を検討してください。

投稿日:2022年9月20日
カテゴリー:

ページトップ