メニュー

耳あか(耳垢栓塞)

耳垢(耳あか)とは耳の穴から鼓膜までの外耳道の間に溜まります。耳垢(耳あか)には乾性耳垢(乾燥した耳垢)と湿性耳垢(粘性のある耳垢)の2種類の耳垢(耳あか)があります。

耳垢(耳あか)が乾性耳垢か湿性耳垢かどうかというのは遺伝で決まっているので、お子さんの耳そうじをしていて湿性耳垢を耳垂れと勘違いされ耳鼻咽喉科を受診される方がいらっしゃいます。

健康な方の外耳道には自浄作用が備わっており、耳垢(耳あか)を耳の外へ排出するようにできています。耳の奥に溜まった耳垢(耳あか)も自然に出てくることがありますので、毎日耳そうじをする必要はありません。月に1回~2回程度の耳そうじで十分です。

しかし、新陳代謝が良いお子さんや高齢者の方、外耳道が狭い方などは耳垢が溜まりやすく、そのまま放っておけば硬く固まってしまいます。これを耳垢栓塞といい、この状態で耳の中にお風呂やプールの水が入ると、硬く固まった耳垢(耳あか)がふやけて耳の穴を塞いでしまい聞こえにくくなることもあります。

耳そうじ

耳の穴には迷走神経と呼ばれる刺激をすると気持ちよくなる神経が走っているため、耳そうじが気持ちよく週に何度も行う方が多いのも事実ですが、耳そうじをやり過ぎると耳を傷つけ、外耳道炎になることがあります。耳そうじには清潔な綿棒を使用するのが良いのですが、湿性耳垢の方はご自身でキレイにそうじされているつもりですが、実際は耳垢(耳あか)を奥へ追いやって、耳垢栓塞を起こしてしまうケースもあります。

お子さんや高齢者の方で耳垢(耳あか)が溜まりやすい方は、数ヶ月に一度でも結構ですので耳鼻咽喉科で耳掃除をすることをお勧め致します。

耳そうじについてQ&A

Q.どれくらいの間隔で耳そうじが必要ですか?
A.一般には2-3か月に1回程度の耳そうじが望ましいと思います。耳垢が多くなると、周辺の皮膚にくっついて取れにくくなることがあるので、長期に放置しないことが望ましいです。また、お子さんは、耳内の分泌物が多く、耳垢が溜まりやすい傾向があります。

Q.費用はいくらくらいですか?
A.お子さんで、大阪市の医療助成がある方は、通常の診察と同様で最大500円です。おとなの方ですと、初診料含め、両耳で1500円程度(病状により変わる可能性があります)です。

耳鼻咽喉科に関する記事一覧

ページトップ